「やりたいことがない」のは
悪いことではありません!
そろそろ就活を始めたいけれど、やりたい仕事が見つからないし、そもそもやりたいことがわからない。このままだと就職できないかも。就活と聞くだけで不安になっていませんか?
就活のスタートラインに立つ前に、やりたいことがない、わからないというのは何も特別なことではありません。「本当に自分がやりたい仕事に就きたい」という前向きな気持ちがあるからこそ、悩んだり、不安に思ったりするのです。大切なのは自分自身を否定してしまわないこと。投げやりになって適当に就職してしまっては、おそらく仕事を続けていくことはできないでしょう。
実際に厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況の調査」では、2021(令和2)年3月に大学を卒業した人の約3割以上が、入社後のミスマッチなどの理由で3年以内に退職していると報告されています。
まずは就活を「自分と向き合い、本当にやりたいことを探す時間」と捉えること。自己分析など今すぐ始められることから少しずつでいいので取り組んでいきましょう。
やりたい仕事はどうしたら見つかるの?
過去熱中した経験や
うれしかった出来事を思い出してみよう
やりたい仕事を見つける自己分析のひとつとして、過去に自分が熱中して取り組んだこと、うれしかった経験などを振り返ってみましょう。勉強を頑張って成績が上がった人なら「目標に向かって頑張ることが好き」。部活やサークル活動など学校行事などみんなでひとつのことに取り組んだときがうれしかったという人は「他の人と協力して達成感を得ることが好き」という発想になります。
過去の出来事を思い出しつつ、自分を理解する。そうすれば自分に向いている仕事や興味を持てる仕事が見えてくるはずです。
「やりたくないこと」から考えてみよう
「やりたいことを見つける」とはやや矛盾しているように感じるかもしれませんが、やりたいことや得意なことは自分ではわからないけれど、したくないことや苦手なことはよくわかるという人は意外と多いものです。
たとえば「人と接するのが苦手だな」「じっと机に座っている仕事は嫌だな」「細かい作業が求められてもできないな」としたくないことが明確になれば、それ以外の仕事を探せばいいのです。嫌なこと、苦手なことを仕事にして、働き続けることは苦痛以外の何者でもありません。消去法もひとつの有効な手段だと捉えてみましょう。
いろいろな企業や業界の話を聞いてみよう
なんとなくやりたい仕事が見えてきたけれど、どのような業界ならその仕事に就けるのかわからない・・・そんなときは合同説明会に参加してみましょう。いろいろな業界や企業を実際に知ることで「自分のやりたいことはこういう業界でできる」「この企業ならやりたい仕事に就ける」と目標がより明確になるはずです。
会社説明はどれくらい聞けばいいの?
就活生が参加した会社説明会の平均は?
企業の生の声を聞く機会があり、多くの企業がエントリーの条件のひとつにしているのが会社説明会です。他の就活生がどのぐらい企業の説明会へ行くのかというと、20〜30社が平均的。もちろん中には1〜5社しか行かないという就活生もいれば、100社以上という強者もいます。傾向として、やりたいことがまだ決まっていない学生さんほど、会社説明会に参加する数は多くなるようです。
数にこだわらず自分の目的に合わせて
参加するのがおすすめ
説明会は数ではありません。合説は自分に合う業界を見つけたり、企業から実際に話を聞くことで会社の詳細や雰囲気などの情報を収集するためのもので、中身が重要なのです。時間だけでなく移動するための交通費なども必要になってくるため、なんとなくの気持ちで参加するのはもったいない!「どんな企業や仕事があるのか広く見てみるため」「地元企業を知るため」「興味のある業界について深く知るため」など、自分の中に目的を持って参加してみましょう。
広く情報を得たい場合は「合同説明会」がおすすめです。合同説明会は企業が一堂に集うのでさまざまな業界と出会い、会社の大きさに関係なく多くの企業を知ることできます。合同説明会は選考に関わることがないため、気軽に話が聞けるのもメリットです。
就活を「自分に向き合う時間」に!
会社説明会に行かなければいけない、業界の分析をしなくてはいけない、企業のことを調べなくてはいけない。就活を始めるとやらなければいけないことでいっぱいいっぱいになってしまいますが、まずは自分がどうしたいのか、じっくり向き合うこと。周りの意見や行動に左右されず、自分の好き・嫌い、夢中になれることに気づけば、本当にやりたいことにたどり着けるはずです。
本当にやりたいことさえ見つかれば、後はその目標に向かって取り組むだけ。ぜひ後悔しない就職活動を!